デロイト トーマツ グループ(東京都千代田区、グループCEO:木村研一、以下「デロイト トーマツ」)は、新しい未来を創る技術と期待される量子コンピュータで日本の産業・企業が優位性を築くためには、特定用途に紐づいた実用化のタイミングを見極めることが不可欠と考えています。この考えの下、今般、中外製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長 CEO:奥田 修、以下「中外製薬」)の協力を得て、量子コンピュータの社会実装が望まれている創薬分野で、合理的な薬物デザインへの量子コンピュータ適用に向けた実証を開始しています。

この合理的な薬物デザインでは、コンピュータ上で薬物の作用を原子レベルで再現し、そのシミュレーション結果に基づいて新しい薬を設計します。本実証を通じて合理的な薬物デザインにおける具体的なユースケースやアルゴリズムを想定し将来必要になる量子ビット数、量子ゲート数といったハードウェアリソースの推定と、ハードウェアの開発・進化のロードマップを組み合わせ、実用化の時期の見極めと早期化に向けたソフトウェア技術開発の推進を目指します。

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